竃n運堂                        本文へジャンプ
″経典を写書すれば、よく大願を成就す″

これは、法華経の法師品にある、写経の功徳をあらわした言葉です。  いまどき、そんなことを・・・と笑われる方もいらっしやるでしょう。
 でも、ちょっと考えてみてください。現代に、写経が静かなブームとなっているわけを・・・
 写経とは、一字書くたびに、一体の仏さまをお刻みすることだといわれています。このこと を心において、ただ一人、一心にお経を写すとき、邪念は滅却され、心の安定が得られるので す。
 腹のたつとき、人を恨みに思うとき、写経をしてみてください。写経を書き終えたときには、 腹だたしさも恨みも、消えうせているでしょう。
 写経の文字は、だれにも読める楷書できっちり書かれた、長文の細字です。これを書きぬく ことで、忍耐と精神力が培われますし、姿勢を正して書くものですから、健康の維持増進にも お役に立ち、喜びも生れます。
 また、写経を続けることで、いつしか吾が上達し、実用にも応用できる上、鑑賞眼も高まり、 芸術を愛する心のゆとりが生まれ一るでしょう。
 このような心の変化は、自然に人間関係をスムーズにし、貴方の信用を高めずにはおきませ ん。その結果として、大願が成就され一族の幸福がもたらされるのではないでしょうか。 一人そ書くだけでなく、家族で数行ずつ書き写す寄合書きも楽しいものです。これも、新た な家族の和をつくることに、つながるでしょう。
 まずは一度、実際に鉛筆でもペンでもよろしい、できれは筆をとられて、一字一仏を刻んで みようではありませんか。
あなたの身の上にしあわせがきっと現われます。




〔天地のあき〕
 写経用紙には、せまい方を天(上)に広い方を地(下)にします。罫粋があり天地の広さが ちがいます。  
これは、経典を尊崇する意味で、古くから行われてきた様式に従っているのです。
〔内題(首題)〕
 一巻を代表する経題ですから、省略せずに正式名称で書きます。
 <例>摩詞般若波羅蜜多心経
  (真言宗系では仏説が加わります)
 長文の場合も一行につめ、しかも文字が小さくならないように書き、下に余白を持つのが、 正式の法式です。
〔本文〕
 一行十七字づめが約束。これは、唐代の初めに統一されたと言われていますが、十七字にこ だわらないものも少なくありません。
〔奥題(尾題)〕
 省略した題名が、よく用いられます。
<例>般若心経
〔願文〕
 祈りをこめて書く写経には、巻尾に願文を書きます。年・月・日、姓名、写経の場所、誰の ため、という様式です。
 修養や書道としての写経なら、願文を書かなくて結構です。
〔空行〕
 内題の前、本文と奥題の間、奥題と願文の間、巻末などに空行をとることは、古来からの様式 で、美的効果の上でも必要です。
〔誤字、脱字の処置〕
 脱字を見つけたときは、そこに筆先で黒点をつけ、脱字を行末に書きます。二字脱字なら、 二点をつけます。
 誤字は、本来、はじめから書き直すべきですが、誤字の右肩に黒点をつけ、その行の上また はそばに、正しい字を書けばいいでしょう。